還暦過ぎの750乗りだった年寄りの日記。

平成のおわりと、ほぼ時を同じくして定年を迎えました。愛機Z750Fourのこと、趣味のこと、日々の出来事や思い出話を徒然なるままに記していきます。

逆転人生(続き)

もう、逆転人生の話はどこかへ行ってしまうかもしれません。

ウイスキーのお話です。

 

1980年代、あまりお金のない学生が飲みに行くときは、

大抵安いウイスキーでした。

サントリーレッド、

サントリーホワイト、

ニッカウヰスキー

サントリーオールド、

等です。

とはいえ、オールドは高く、めったに飲めない。

大体がサントリーホワイトかニッカでした。

 

この技をご存じの方、いらっしゃるでしょうか。

 

あいたオールド(ホワイトでも可)の瓶に塩を適量ふり、たばこの煙を吹き込んで

充満させたら、蓋をしてよく瓶を振ります。

ちょっと体温で瓶を温め、火のついたマッチを口から落とすと...

瓶の上の方からきれいに火の輪がビンの底へ降りていく、という技。

 

すみません。話を戻します。

 

まだ舶来のウイスキーが高価だったころ、

ジョニ黒とか、カティーサークなんて、本当に盆暮れ正月しか

お目にかかれないものでした。

スコッチなど高嶺の花でしたが、

このCMは忘れられません。

確か、真野響子さん出演のカティーサークのCMだったと思います。

BGMは無し。

瀬を速み岩に急かるる滝川のわれても末に逢わんとぞ思う

という歌を真野響子さんが詠む、というCMだったと思います

(違ったら訂正お願いします)。

中野良子さんの「女房酔わせてどうするつもり?」っていうのも

よかった。

 

こんな風に、割とウイスキーが主流だった時代があったなあ、と

改めて今思います。

 

その後、田中裕子さんの

「タコが言うのよ」という缶チューハイのCMが流行りだし、

聖子ちゃんが歌う「スイートメモリーズ」が使われた

サントリービール」のCMとか、

お酒のCMは時代とともに移り変わってきたように思います。

 

で、「逆転人生」ですね。はい。

昨日の番組の最後の方で、まさに逆転のその時、

400樽のウイスキーブレンドした商品が完売した、という場面でした。

受注表の発注者の名前、ご覧になった方いらっしゃいますか?

 

山田様〇箱

岩鬼様△箱

殿馬×箱

 

ってなっていたんですよ。

NHKスタッフのこういうちょっとした遊び心、好きです。

このことがなければ、この記事書かなかっただろうな...と思います。

 

まあ、これが言いたかったと。

 

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逆転人生

観てました。ただいま2020年5月25日、午後12時30分です

放送終了から一時間が過ぎました(多分寝落ちするでしょうね)。

 

この番組はたまたまチャンネルをガチャガチャしてたら当たったんですが、

国産ウイスキーの社長さんのお話でした。

純国産のウイスキーが認められるまでのストーリーで、

出演は南海キャンディーズの山ちゃんと磯山さやかさん。

南海キャンディーズはどうでもいいんですけど、

いそっち(お前、歳はいくつじゃい→自分に突っ込み!)は、

デビュー当時から好きです。

 

それはさておき、ウイスキーの話です。

私が畏敬する「文爺さん」さんも、「ノザオ」さんも、

記事の中でウイスキーについて触れていらっしゃいます。

勿論私もウイスキーは好きです。

 

そのウイスキーの話なんですが、今から数十年前、イギリス南東部のケント州に

仕事でひと月ほど滞在したことがありました。

 

(英語の偏差値が50を越えたことのない私ですから、以下引用される

現地スタッフとの会話は、すべて通訳を介してのものだとご理解ください。)

 

彼ら彼女らは、大変にお酒が好き。加えて、イギリスにはパブ文化があります。

夜な夜な近所のパブに集まり、(ぬるい)ビールやウイスキーを飲みながら雑談を

する、というやつです。

私も現地スタッフに誘われ、ほぼ毎晩パブに通ったものです

(大体がビールを飲んでおりました)。

そんなある夜、現地スタッフのチーフが「ウイスキーはどうだい」、というので、

「一杯だけなら」と答えたのです。何を飲んだのか銘柄は覚えていませんが、

昔、ジーンズショップでアルバイトをしていた時に『メンズクラブ』で読んだ記事が

頭をよぎりました。

 

曰く「イギリス人は、ウイスキーに水や氷はいれない。ストレートで味わうのが礼儀

である」との記事。

それを思い出した私。

 

スタッフいわく、「氷は?」

私「結構です。」

スタッフ「やるなあお前。じゃ、水かチェイサーは?」

私「それもいりません。」

スタッフ「なんて良いヤツだ!」

というようなやり取りがあり、ストレートのウイスキーを2、3杯頂いたものでした

(だれか、一杯だけなら、とか言ってなかったっけ?)。

(ビールもウィスキーも全部、現地スタッフのおごり。「次は私が」と言いたくても、

私の語学力では無理でした)。

 

で、ですね、ウイスキーの話、続きます。

 

 

 

 

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緊急事態宣言解除

だって!

ヒャッホホーイ。

明日は、オートバイだ、日帰りツーリングだ!

早起きするぜい。

夜明けと同時に家を出て、

朝ご飯は、適当なファミレス、

昼ご飯は房総の有名なお店。

晩御飯は、ウチの近くの松屋でいいや。

あ、どっかのスタンドで満タンにしないと、

そろそろガソリンなかったな。

 

ってなって、感染が広がっていくような気がするのは、

へそ曲がりの私だけ?

 

 

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今度こそ「日本の秘境」

 

結局、前回は私の田舎自慢で終わってしまい、

本題の 

ヤマケイ文庫 定本 日本の秘境

ヤマケイ文庫 定本 日本の秘境

 

 

 

にはたどり着けなかったんですよね。

 

いっつもこんな記事ばっかりですみません。

 

で、この本、昭和三十年代の日本の秘境をルポした紀行文集なんですが、

令和の今になって読み返すと。

「え、ここが秘境だったの?」という場所がいっぱい出てきて、大変に興味深い。

初っ端から引き込まれます。

なんと、苗場です。そして、かぐら・みつまた・田代が取り上げられています。

「廃道に近い国道17号」って記述もあるんですが、

出版から二十年後の昭和50年代末になってスキーブームが巻き起こり、

金曜、土曜の夜、品川ナンバーの四駆が国道17号に列をなし、

苗場にプリンスホテルができ、

ホテル内のディスコでは、毎週末ボディコンのお姉さんがフィーバー

(これ知っている人は相当年配ですね)する、

なんて、著者が記事を書いたころには思いもしなかったことでしょう。

 

他にも林道好きなライダー諸氏なら一度は耳にしたことがある(と思われる)

スーパー御荷鉾林道の起点、鬼石や神流川流域が秘境とされていたり、

青森の有名な温泉地酸ヶ湯温泉が秘境として取り上げられていたりと、

ちょっとしたタイムスリップ気分が味わえます(おまけですが、若き頃の

三浦雄一郎さんもちょっと登場します)。

 

「時速60キロで北上する急行津軽ボックスシートで、

携帯ラジオの天気予報を聴きながら…」などと、

いまでは涙物の記述もあります。

古き良き(?良かったかはわかりません)時代の日本を知る意味でも、

一読されて損はないと思います。

 

STAY HOMEのこの時期、旅心を掻き立てるには

絶好の一冊かと思います。

ちなみに、グーグルマップやストリートビューを本書と併用すると、

現状と比較でき、60年間の日本の変化が実感されて一層面白いです。

 

ああ、今回はきれいにまとまった(気がする)…

 

 

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日本の秘境

タイトル通り、『日本の秘境』という本があります。

 

ヤマケイ文庫 定本 日本の秘境

ヤマケイ文庫 定本 日本の秘境

 

 

 

筆者、岡田喜秋さんは、1926年生まれ。まだご存命だそうです。

 

1960年に単行本として刊行されたものが、文庫本として重版を重ね、

今に至っているようなのです。前職の図書室の廃棄本の山から見つけたのですが

それはもうボロボロの文庫本でした。内容に惹かれてネットで

新品を買ってしまったのです。

さて、本題はその内容です。

令和のこのご時世に日本に秘境なんかあるのか、と思われるでしょうが、

この本は昭和三十年代の紀行文です。

今からは想像できないほど、日本全国に、田舎とか秘境というものが存在して

おりました(今も、「ポツンと一軒家」ってありますが)。

斯くいう私、昭和40年には一応横浜市に住んでいたのですが

(「一応」というのは、横浜の中心部の人たちには「横浜のチベット」と呼ばれていることを高校に入学して知ったからです)、家の風呂は薪で沸かしていました。

毎週日曜の朝は、父親が薪を割る音で目覚めておりました。

ガスはプロパン。

山梨の両親の実家からの荷物は、最寄りの駅留め。駅まで取りに行かなければ

ならないのです。

その山梨の家ときたら、母の生家は甲府からバスで一時間。しかもそのバス、

朝、甲府行きが一本(多分甲府市内に通う高校生や通勤客向け)、

夕方、甲府から村への便が一本(多分上記の人たちの帰宅用)。

炊事は土間にあるかまどで、茶碗を洗うのは家の前の小川で。

こたつは掘りごたつに炭火。

父の実家は、駅から近かったとはいえ、家の中の梁に燕が巣をつくるような

家でした。

かやぶき屋根です。職人さんがいなくなってしまったそうで、

六十年に一度行われる萱の葺き替え(次で四回目だったそうです)ができなくて

取り壊されました。

 

「のど赤きつばくらめ二つ梁にいて垂乳根の母は死に給う也」という茂吉の歌の舞台は

こういう家を知らないと理解できないだろうな、と思います。

 

玄関から入った燕の巣が、土間と居間の境にある梁にあるので、

燕がいる期間は、日が高い時間は玄関は開けっぱなし。

梁の土間に面したほうに巣をつくるので、糞をしても問題はない。

土間を挟んで、居間の対面には、馬小屋。

 

昭和前期は一つ屋根の下に、馬と同居していたそうな…

 

田舎自慢で終わってしまった。

「日本の秘境」について、

           続きます。

 

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調子に乗って鉄道模型の話2

小学生のころ抱いた鉄道模型へのあこがれは、

大学一年生の頃手に入れたNゲージ蒸気機関車と旧客車のセットで、

一旦鎮火します。

押し入れ(中段)にレールをひき、暗い中を走る蒸気機関車前照灯

旧型客車の室内灯の明かりを見ながらある程度の満足感を

得ていたのでしょう。

そのままくすぶっていた鉄道模型への憧れに再び火が着くのは50歳を過ぎてから。

幸運なことに鉄道研究部の顧問になったときです。

生徒達の指導をしながら、自分の趣味に没頭できる、自分も鉄道模型のあれこれを

勉強する、そんな時間が定時の勤務中に許されるって今思えば幸せですよね。

まあ、これは自分の専門を生かして顧問をしている教員に共通する事なんですが。

 

それはさておき、ちょっと引っ越し前と記憶が混乱してきたので、

自分の頭(と記事)を整理します。

自分自身の習作生徒の見本として、

40センチ四方の発泡スチロール版に小さなエンドレスレールを敷き、

「蛙沼」という引き込み式のスイッチバック駅と

駅の反対側には逆方向のポイントを使った引き込み式(エンドレスから出る形)の

信号所のあるミニレイアウトをつくりました。

 


蛙沼駅 その1

 


蛙沼駅の周辺を撮影してみました。

 

こんなものを作って喜んでいたのですが、あくまでも習作です。

駅舎と農家は建物コレクションを使いましたが、駅前の商店の赤い建物と、

引き込み線の小さいホーム上にある青い屋根の待合室、

その横にある保線小屋の黒い建物は、ケント紙から切り出した

フルスクラッチです(エッヘン)。

 

本当の最終目標は、90×60サイズのレイアウトボードに、どんなレイアウトを組むか、なのです。

 

が、レイアウトに行く前に、国鉄の湘南カラーに塗り替えた車両を完成させる方に

目が行ってしまっていました。

 

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こんな鉄道コレクションの車両を

 

 分解してサフェーサーを吹き、

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こんなふうに


した後、国鉄色のオレンジと緑を吹きかけ(今回はスプレーを使用しました)、

TNカプラーに変換し、

 

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実車っぽいでしょ?


 完成。

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一応完成しました

全車両に前照灯がついているっていうのは、ご愛敬だとして許して下さい。


試運転の様子

 

さて、ここで試運転(って、職員室だろ)。

 


試運転の様子

 と、まあ、こんな感じで、車両も完成しました。

 

次はレイアウトをつくる番です。

与えられたサイズは90×60のレイアウトボード.

これ以上は住宅事情が許しません(というより、家族の反対が…)

 

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見切り品で、安く手に入れました。

 このボードに、最初は楕円のエンドレスレールと引き込み式のスイッチバック駅、

と目論んでいたのですが、次第に欲が出てきました。

 緩やかなS字カーブが欲しい。

 できれば列車のすれ違いが見たい。

 トンネルに入るシーンが見たい。

 

等です。

90×60のボード上で、ある程度の大きさの車両が不自然でなくカーブを曲がる

シーンを再現するには、複線のレイアウトをつくるのは無理です。

そこで、外回りのレールは、一番手前のスタート地点から、次第に低い方へ、

内回りのレールは逆に次第に高い方へ。

そうすることで、何とかこのサイズで複線のレイアウトを組むことができました。

レールに傾斜をつけるのに使ったのは、

  

 

この、傾斜をつくれる素材です。

これを使って、上り勾配、下り勾配を組み合わせて

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もう一歩。

できたのがこれです。

 

S字カーブはある。

複線である。

トンネルもある。

が、これだと、駅がない。

で、S字カーブにポイントが重なってしまうのですが、 

 

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これが最終案です。

 奥にあるS字カーブにポイントを組み込み、エンドレスの内側に引き込み式の

スイッチバック駅をつくりました。

島式一面二線の駅です。

 

このレイアウトだと、駅のスイッチバックを使って二編成の列車の入れ替えも

できます。

パワーパックを二つ使えば、複線のエンドレスを走らせておくこともできるし、

 

 

 

ただいま考え中(本題かつ最終回)

さて、前述したラジオ番組の中で、

「桜丘高校のピロ」というペンネームは、とある方の

ペンネームからいただいた、と書きましたが、

そのお方こそ、この三連投の記事の中心におられる方なのです。

そのお方は何を隠そう(隠そうとは思っていませんが)、

あの「金曜パック」の常連でいらした「お茶の水のおひろ」様なのです。

「金曜パック」の「お題拝借」コーナーは、とてもレベルが高く、

私レベルの投稿は、まったく相手にされませんでした

(欽也さんや、コータローさんのパックへの投稿は、小手調べのつもりでいました

→なんて生意気な!ごめんなさい)。

この「お題拝借」コーナーには、本当に毎回面白い投稿があったのですが、

この「お茶の水のおひろ」さんの投稿は群を抜いていました

(さすが芥川賞を狙うだけのことはある。あ、でも芥川賞って純文。

直木賞じゃないっすか?)。

 

私が彼女について知っているのは、

お茶の水にある某大学の学生(確かC大学だと思った記憶があります)。

サントリーオールドが好き。

③その割に酒が強いわけでもない。

位でしょうか。

 

いま、私の家には「もう一つの別の広場」という単行本があります。

ナッチャコパックに寄せられた手紙と、野沢那智さん、白石冬美さんの寄稿文

等からなるこの本には当時のいろいろな人の思い入れがたっぷり詰まっています。

面白い投稿だけでなく、涙を誘う投稿も数知れず。

自分自身エンディングテーマ「シバの女王」を聴きながら涙したことも

何度もありました。

 

あの投稿者たちは皆、今どうしているんだろう。

お茶の水のおひろさんはどこにいるんだろう。

ナイロンたわしさんは、ヨーコさんと結婚できたのだろうか。

間違って婦警さんに痴漢行為を働き「あなたってゴールドフィンガーね」と

言われた青年は、まともな道に戻れたのだろうか。

片思いの相手に突然大月に帰られてしまったあの青年は、

彼女を見つけ出すことができただろうか(あのころの大月は、とても遠かった)。

「僕は他の人と比べて口唇口蓋裂の子供ができる可能性が高いから、

子供がたくさんほしいと言っていた君とは結婚できない」と、彼にさよならを言われた幸子さんは、幸せになったんだろうか。

満員電車で痴漢に遭い、それを助けてくれ、ホームで話しかけてくれた人が

その痴漢本人なのかもしれない、という恐怖心を抱きつつ電車に乗らざるを得なかった

全盲の女性は...

みんな、あれから45年が経った今どうしているんだろう...

 

いろいろな人が深夜放送に気持ちをぶつけていた、昭和中期の青春群像が

たしかにそこにはあったなあ、と(柄にもなく)思うわけです。

 

そのナッチャコパック傑作選が、何とCD3枚組になって

販売されていると‼

 

ああ、聴きたい、と思う気持ちと、

いや、残り少ない人生、美しかった思い出だけ、記憶にとどめようよ、

聴いてがっかりしたらどうする?という気持ち、

そのどちらに従うか、このところずっと考え中なのです。 

 

ある程度の長さを生きてくると、記憶が美しくなりすぎることって、あります。

だったら、美しい記憶はそのまま、今更掘り返してがっかりするより

自分の人生とともに終わらせるほうがいいのかもしれません。

 

私が敬愛するさるぼぼさんも、こういう切なくも悲しい

経験をされています。

 

https://fish-on-ice.hatenablog.jp/entry/delivery_1

  

ナッチャンもチャコちゃんももう今はこの世にいません。
きっと天国でもパックやってるんだろうなあ。

 

期待していて下さい。そっちでは、かならず読まれるような

投稿しますから!

 

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