調子に乗って鉄道模型の話2
小学生のころ抱いた鉄道模型へのあこがれは、
大学一年生の頃手に入れたNゲージの蒸気機関車と旧客車のセットで、
一旦鎮火します。
押し入れ(中段)にレールをひき、暗い中を走る蒸気機関車の前照灯と
旧型客車の室内灯の明かりを見ながらある程度の満足感を
得ていたのでしょう。
そのままくすぶっていた鉄道模型への憧れに再び火が着くのは50歳を過ぎてから。
幸運なことに鉄道研究部の顧問になったときです。
生徒達の指導をしながら、自分の趣味に没頭できる、自分も鉄道模型のあれこれを
勉強する、そんな時間が定時の勤務中に許されるって今思えば幸せですよね。
まあ、これは自分の専門を生かして顧問をしている教員に共通する事なんですが。
それはさておき、ちょっと引っ越し前と記憶が混乱してきたので、
自分の頭(と記事)を整理します。
自分自身の習作生徒の見本として、
40センチ四方の発泡スチロール版に小さなエンドレスレールを敷き、
「蛙沼」という引き込み式のスイッチバック駅と
駅の反対側には逆方向のポイントを使った引き込み式(エンドレスから出る形)の
信号所のあるミニレイアウトをつくりました。
こんなものを作って喜んでいたのですが、あくまでも習作です。
駅舎と農家は建物コレクションを使いましたが、駅前の商店の赤い建物と、
引き込み線の小さいホーム上にある青い屋根の待合室、
その横にある保線小屋の黒い建物は、ケント紙から切り出した
フルスクラッチです(エッヘン)。
本当の最終目標は、90×60サイズのレイアウトボードに、どんなレイアウトを組むか、なのです。
が、レイアウトに行く前に、国鉄の湘南カラーに塗り替えた車両を完成させる方に
目が行ってしまっていました。
分解してサフェーサーを吹き、
した後、国鉄色のオレンジと緑を吹きかけ(今回はスプレーを使用しました)、
TNカプラーに変換し、
完成。
全車両に前照灯がついているっていうのは、ご愛敬だとして許して下さい。
さて、ここで試運転(って、職員室だろ)。
と、まあ、こんな感じで、車両も完成しました。
次はレイアウトをつくる番です。
与えられたサイズは90×60のレイアウトボード.
これ以上は住宅事情が許しません(というより、家族の反対が…)
このボードに、最初は楕円のエンドレスレールと引き込み式のスイッチバック駅、
と目論んでいたのですが、次第に欲が出てきました。
緩やかなS字カーブが欲しい。
できれば列車のすれ違いが見たい。
トンネルに入るシーンが見たい。
等です。
90×60のボード上で、ある程度の大きさの車両が不自然でなくカーブを曲がる
シーンを再現するには、複線のレイアウトをつくるのは無理です。
そこで、外回りのレールは、一番手前のスタート地点から、次第に低い方へ、
内回りのレールは逆に次第に高い方へ。
そうすることで、何とかこのサイズで複線のレイアウトを組むことができました。
レールに傾斜をつけるのに使ったのは、
この、傾斜をつくれる素材です。
これを使って、上り勾配、下り勾配を組み合わせて
できたのがこれです。
S字カーブはある。
複線である。
トンネルもある。
が、これだと、駅がない。
で、S字カーブにポイントが重なってしまうのですが、
奥にあるS字カーブにポイントを組み込み、エンドレスの内側に引き込み式の
スイッチバック駅をつくりました。
島式一面二線の駅です。
このレイアウトだと、駅のスイッチバックを使って二編成の列車の入れ替えも
できます。
パワーパックを二つ使えば、複線のエンドレスを走らせておくこともできるし、