還暦過ぎの750乗りだった年寄りの日記。

平成のおわりと、ほぼ時を同じくして定年を迎えました。愛機Z750Fourのこと、趣味のこと、日々の出来事や思い出話を徒然なるままに記していきます。

オートバイ乗りの寒さ対策今昔

秋も終わり(秋...…あったっけ?)日々寒さが募る昨今、

陽が出ていない日にはオートバイに乗るのがためらわれるという

方も多いのではないでしょうか(自分がその筆頭ですが)。

 

 先日、私が読者登録しているイチイチさんのこんな記事を読んで

ふと思い出しました。

 

katen11.hatenablog.com

 

今から四十年ほど前、ヤマハのGX250SPを手に入れ、

初めてのオートバイらしいオートバイに浮かれていた私は

(それまではメーターが何周もしたようなスーパーカブだとか

原付一種のシャーシに80㏄のエンジンを積んだヤマハのミニトレ80等が

愛機と呼べるものでした)

どこへ行くのもGXで、という生活を送っておりました。

 

そこで着るものですが、夏の間は何とでもなりました。

当時は、アルバイト先のジーンズショップの店長のおさがりの、

黒いスタンドカラーの(今になって思えばかなりヘボい)シングルの革ジャン。

暑いときには、腕をまくり(袖がニットだった)、フロントファスナーを広めにあけて

走っておりました。

 

問題は冬です。

当時愛読していたオートバイ関係の雑誌の特集に冬の防寒対策がいくつもあり、

その記事を参考に自分なりの防寒対策をしておりました。

記事に曰く、

皮革のジャケットは風は防ぐが保温効果がない。

特に、フロントの袷(ファスナーの部分)から冷気が入り込んでくる。

これを防ぐのは、ダブルのライダージャケットが良い。

 

イチイチさんの判断はその意味で正解だと思います。

が、当時(四十年前)の私には

メルカリもなければダブルの革ジャンを買うお金もない。

で、どうしたか。

コットンの肌着の上にちょっと厚めのコットンのワイシャツ、

大学の生協で買ったトレーナー、そして一日分の新聞紙を胸から腹に当てて

革ジャンを着る。襟元はバンダナをスカーフ代わりに巻く。 

これで革ジャンのフロントの袷から忍び込む冷気はずいぶんと防げました。

Gパンの下にはスキータイツ。足はソックス重ね履き。

これで防風性、保温性は少しは上がった気がします。

 

グローブは、これも高い冬用のグローブは買えませんでした。

そこで、軍手の上にスリーシーズン用の革のグローブ。

こんな格好で冬の間は走っていたものでした。

 

ちょっと話は逸れますが、当時愛読していた週刊アクションに連載されていた

東本昌平さんの作品に出てきた、SR500(400かも)と思しきオートバイに乗る

ひげのおっさんが、革ジャンの上に、ダウンのベストを着ているのを見て、

ちょっとまねしたこともありました。

 

いずれにしろ、寒い。寒かった。

何時間も走らなくても、足も手も指先はキリキリに冷え、

革ジャン自体も氷のように冷え切る。

 

信号待ちごとにエンジンに指先を押し付け、

一定速度で走っている時には、ブーツのつま先を

クランクケースに押し付け、

寒さをごまかしながら走っておりました

(だったら、車にしろよ!)。

 

現在は、オートバイに乗るにも

いろいろな環境、小道具が進化しております。

ヒーターグリップだとか電熱線入りのベスト、グローブなど、

きっと探せばいくらでもあるのでしょうが、それはさておき、

私の冬のジャケットはこれです。

 

 

 

最近では、売り上げ絶好調(らしい)ワークマンのジャケットです。

多少の雨ならはじくので、前の職場での掃除タイムの時など大変重宝しました。

 

オートバイに乗るときにこのジャケットを着ていて寒いと感じたことはありません。

多分オーバーパンツもかなりの防風、保温性があるのでしょう

(履いたことはないですが。いつもはホームセンターで購入した2千円くらいの物)。

 

あと一つはこれです。

 

 

今から七年近く前、二十数年ぶりに復活したオートバイ乗りとしての

冬を支えてくれたジャケットです。

 

首筋、手首、フロント部分、どこからも冷気は入り込みません。

ちょっと見た目がごついので、街中では気恥ずかしい部分もありますが、

さすが高度一万メートル近くを飛ぶ(昔の)パイロットのために作られたという

ジャケットです。

普通の(ヒート何とかではない)Tシャツと、シャツの上にこれを着れば、

厳冬期のオートバイも無問題。

ノーブランドの冬用グローブとこのジャケット、オーバーパンツを履いていれば

寒いことはありません。

最近のフルヘルはシールドも曇らないし、冬の寒さを理由にオートバイに乗らない、

等という事は選択肢は全くあり得ません。

 

本当に世の中って進歩しているんだなあ、と思う2020年の冬の入り口でした。

 

 

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