過去記事の焼き直し(その七)
去年diaryに書いた記事の焼き直し第七弾です。加筆訂正してあります。
世間的に有名な福丸、といえば、この猫ですよね。
ですが、ウチにも「福丸」(以下フク)がいるのです。
かなり古い話ですが、2017年2月28日、夕方7時前、羽田空港貨物ターミナルで、
この猫を受け取りました。
実は、フクはこの2日後、中国地方某県で殺処分される予定の猫だったのです。
19年と10か月生きた猫、ニルスが死んだあと、家族全員「もう猫は飼わない」と
言っていたのに、半年ほどで、新たな猫探しが始まりました(ヤレヤレ)。
このフクのことを知るひと月ほど前、銀座の譲渡会で、
真っ白な子猫を気に入った末の娘と家内は、すっかり飼う気になっていました。
ところが、どこで知ったのか、中国地方某県(ああ、めんどくさい。山口県だよ)
で、推定年齢五歳、生まれも育ちも野良。
人馴れしていない。このフクのことを知り、すったもんだの挙句、引き取ることに
なったのです(この間の事情、あまりに偽善くさいので、省略)。
私の亡父の誕生日が、殺処分の予定日であったということ、
白黒のブチ柄が、死んだニルスを彷彿とさせたこと。
理屈は後から何とでもついてきます。
話が決まれば、行動は疾きこと風の如し。
兵は拙速を貴ぶ。
保護団体の担当者と連絡を取り、受け取り日時を決定。
受取日の午前中には室内飼用のケージが配達され(人馴れしていない猫を
室内とは言え、初めての家に放り出すのはあまりに危険との判断から)、
午後には下校した末娘が組み立て、完成。
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このケージです…が…
私は、午後5時、定時で退勤(仕事?どうしたっけ)。東関道、首都高経由で、
羽田空港貨物ターミナルへ。
貨物ターミナルで、係員の方から、保護団体からの伝言をいただきました。
「自宅につくまで、決してキャリーを開けないでください。」…って!
お通か!!お前は。
そして、キャリーの出入り口の金網は、荷造り用のテープで閉じられており、
「逃げますから」という伝言の追加付き。
どうやら、飛行機の荷室へ行く前に、一度逃走を図った模様。
写真では、あまりよくわかりませんが、
可愛げのない、やさぐれた猫。というのが、第一印象でした。
思った以上に重いキャリー(というか、猫)をM3のリヤシートに置き、
家路を急いだのでした。
焼き直し記事が続きます。