還暦過ぎの750乗りだった年寄りの日記。

平成のおわりと、ほぼ時を同じくして定年を迎えました。愛機Z750Fourのこと、趣味のこと、日々の出来事や思い出話を徒然なるままに記していきます。

怖い話その2

今週(もう先週ですが)のお題「怖い話」に引っ張られて、前回は

幽霊に遭遇したお話を書きました。

 

今日は、それよりずっと昔、昭和三十七年か、三十八年頃のお話です。

 当時私は大田区雑色という町に住んでいました。

隣は広い空き地、裏には段ボール工場、あとは多分普通の民家。

 

ウチには風呂がなかったので、行水を使ったり、

洗濯機の洗濯槽で水浴びをさせられた記憶があります。

 

ちょっと離れたところに銭湯があり、たまにそこへ通っておりました。

その銭湯のお湯が黒かったのを覚えています(ネットで調べてみると大田区には

黒湯温泉というものがあり、それだったのかな、と思います)。

 

そんな昭和三十年代終わりころ(1964年の東京オリンピック以前、東海道新幹線

開通していませんでした)。

 

ある日、その日共稼ぎだった両親が在宅していたのかは記憶がありません。

自分がウチ(四畳半一間の借家住まいでした)を出て、目の前にある通りを左に

曲がったところで黒いコートの男の人(これだけは記憶がはっきりしています)に

「坊や、おいしいものあげるからおいで。」と声を掛けられたのです。

私は何も言わず家へ逃げ帰りました。

 

あの時おいしいものにつられてついていったら...

 

未だに忘れられない怖い思い出でした。

 

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